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「ハリー・ポッター」で平和を少しだけ考える:(結末をまだ知りたくない人はご遠慮下さい)

平和を考える上でいろいろな具体例があると思いますが、今回はハリーポッターで考えてみたいと 思いました。

問い:ハリーポッターはヴォルデモートに勝ったのか?

結論:平和という観点からは敗北。

確かに、ハリーはヴォルデモートを倒し(殺し)、大規模な争いは止み、穏やかな日々は戻った。
けれども、それは「ともに生きることを喜びとする」状態ではなかった。
残虐なヴォルデモートは「止められる」べきであったが、ハリーの側はヴォルデモートと「ともに生
きる」平和を築くことは出来なかったのだ。
もちろん、ヴォルデモートを「止め」、「ともに生きる」ためにはハリーの側に圧倒的な愛と強さと知
恵が必要だったが、それが不足していたのだ。

世界には「悪」と呼ばれる存在があるが、それは殺すべきではなく、「敵を愛せ」、「罪を憎んでひと
を憎まず」、「悪人正機説」の精神で「ともに生きることを喜びとする」平和を築くべきだと思う。

もっともこの考え方は理想論で、現実はもっと厳しいことは知っている。
しかし、現実は、少なくとも平和への「方向性」を失うべきではないと思う。