地球では今も紛争、戦争といった争いが絶えません。
様々な理由からあなたが争いを必要としたり望むときもあるかもしれません。争いを必要とする場合は、何とか別の方法が見つかるよう願います。また、何を望むかは人の自由だと思います。しかし、度を過ぎると他人を傷つけてしまうこともあるでしょう。争いを望んでしまう場合は、別のことを望むことで幸せであってほしいと思います。
なぜなら、他人とはあなたの「友、兄弟、家族」のようなものとも考えられるからです。
むろん、友や兄弟といっても、時には仲違いも生じます。趣味や主張が異なることで、互いに距離を置く必要がある場合もあります。私個人について言えば、わたしの友情や愛は弱いかもしれません。他人のことなどどうでもよいと考える人もいるかもしれません。
しかし、わたしたちは、無限の宇宙に存在する同じ生命体として、同じ人間として、友、兄弟、家族として、ともに生きることを喜びとするべきではないでしょうか?
また、知恵と力がある人たちは、その力を攻撃に用いる時はその攻撃対象の幸せが取り戻せないほどに失われないよう、どうかほどほどに加減して下さい。
ほどほどに加減しても、きっとその人たちは幸せでありつつ、その他も幸せでいることができ、そうすれば「ともに生きることを喜びとする社会」の実現につながると思います。
「人類皆兄弟」という言葉があります(*1)。ブッダの「慈悲」という言葉の「慈」は「友情」、「悲」は「心からの同情」を表すとされています(*2)。イエスは「わたしがあなたたちを愛したように、互いに愛し合うこと、これがわたしの掟である」と言われました(*3)。
ともに生きましょう。
(1) 笹川良一氏の言葉(財団法人日本船舶振興会(のちの公益財団法人日本財団)元会長)